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スマートビルドを管理する

Last updated on October 23, 2024

概要

スマートビルドは、ビルドをより迅速に共有する方法を提供します。ユーザーは変更をアップロードし、ダウンロードするだけで済みます。スマートビルド を使用すると、ユーザーはローカルの変更を他のユーザーと素早く共有できます。

前提条件

  • ADT SDK が添付されたエディタからのパッケージ化ビルド
  • ゲームエンジン (ソースビルド/Epic Games Hub の両方をサポート)
  • ADT CLI:v0.16.1 以降

互換性

スマートビルドは現在、次のゲーム仕様をサポートしています。

  • プラットフォーム:Windows
  • Unreal Engine バージョン:4.26.24.27.25.0.2、5.0.3、5.1.0、 5.1.1、 5.2、 and 5.3
  • Unity (Please read Unity support for Smart Builds to learn more.)
備考

同じ Unreal Engine バージョンを使用してゲームをコンパイルし、スマートビルドでアップロードする必要があります。バージョンが一致しない場合、CLI からの未定義の動作であるため、 再パッケージ化は失敗しますが、成功として表示されます。

手順

スマートビルドを設定する

  1. ADT SDK をゲームに設定します

  2. ADT CLI を開き、次のコマンドを使用して目的のバージョンを設定します。

    .\BlackBoxCLI.exe version set --id <your version id>
  3. --smartbuild コマンドで新しいビルドを登録します。

    .\BlackBoxCLI.exe build register --platform-name windows --platfrom-arch x64 --smartbuild
  4. Unreal Editor が開いている場合は、閉じてから、.uproject を再起動します。 Unreal Editor が閉じている場合は、.uproject を起動します。

  5. ゲームをパッケージ化し、<upload_dir> などのフォルダに保存します。

CLI を介してスマートビルドをアップロードする

次の表は、スマートビルドをアップロードするときに使用できるサブコマンドを示しています。

メインコマンドサブコマンドオプションとパラメータ
名前説明
smartbuildupload--namespaceユーザーの名前空間
--base-url[https://blackbox.accelbyte.io/](https://blackbox.accelbyte.io/)
--upload-dirアップロードされるディレクトリ
--entry-pointエントリーポイント/ゲーム実行ファイルのパス
--multipart-size希望のマルチパートサイズ (メガバイト)。5 未満にすることはできない
--game-engineゲームエンジンと一致する UE の正しいバージョンを使用する

アップロードフォーマットログには、ステータス (ファイルをアップロード中)、アップロードされたファイル数、ファイル名、ファイルサイズなど、進行状況に関する情報が 表示されます。このログは、変更があると更新されます。

{status:,file count:,filename:, filesize:}

アップロードが完了すると、CLI には次のログが表示されます。

Smartbuild upload took 600.000000 seconds.
Build is successfully uploaded using smartbuild.

スマートビルドをダウンロードする

ユーザーは、ADT Hub または CLI を介してスマートビルドをダウンロードできます。

スマートビルドのキャッシュディレクトリを設定する

  1. ADT Hub にログインし、ヘッダーバーの設定アイコンをクリックします。

  2. スマートビルドのデフォルトのキャッシュディレクトリを変更するには、[Change (変更)]ボタンをクリックしてフォルダを選択します。

  3. フォルダを選択すると、警告メッセージが表示されます。[Confirm (確認)]ボタンをクリックして続行します。

  4. 次のステップに進む前に、移動プロセスが完了したことを確認できるまで待機します。

  5. 移動プロセスが完了したら、ADT Hub から新しいビルドをダウンロードします。

備考

プロセスに必要な時間は、フォルダ内のファイルのサイズによって異なります。

ADT Hub を介してスマートビルドをダウンロードする

  1. ADT Hub にログインします。

  2. [Overview (概要)]ページで、[Subscribe Build Channel (ビルドチャネルにサブスクライブ)]をクリックします。

  3. スマートビルドを使用してアップロードされたビルドチャネルの横に、SB があります。サブスクライブするビルドチャネルを選択し、 [Save Changes (変更を保存)]をクリックします。

    ![](/images/docs-adt/developer-guides/18/SB-subs-dialog-20220718-063709.png)
  4. サブスクライブされたビルドチャネルは、[Overview (概要)]ページに表示されます。

  5. Download (ダウンロード)]ボタンをクリックしてスマートビルドのダウンロードを開始します。

CLI を使用してスマートビルドをダウンロードする

CLI コマンドを使用してビルドをダウンロードするには、ユーザーにアクセストークンが必要です。ユーザーのアクセストークンを見つけるには、以下の手順に従ってください。

  1. ADT ウェブポータル (開発環境) にログインします。

  2. F12 キーを押して、要素の検証画面を開きます。

  3. Network (ネットワーク)]タブに移動します。

  4. ページを更新します。

  5. アイテムリストで me を検索します。

  6. authorization (承認)]の値をコピーします (通常は単語 Bearer で始まります)。

  7. Bearer の後の値をアクセストークンとして使用します。

次の表に、スマートビルドをダウンロードするときに使用できるサブコマンドを示します。

メインコマンドサブコマンドオプションとパラメータ
名前説明
smartbuilddownload--base-url[https://blackbox.accelbyte.io/](https://blackbox.accelbyte.io/)
--build-id ダウンロードするスマートビルドのビルド ID
--game-idアップロードするスマートビルドのゲーム ID
--block-size希望のスマートビルドのブロックサイズ (メガバイト)
--access-tokenユーザーのアクセストークン
備考

ダウンロードを開始する前に、ビルドの ID を確認してください。スマートビルドコマンドを使用して通常のビルドをダウンロードしようとすると、CLI は 失敗を返します。

デフォルトでは、キャッシュフォルダは <user home directory>/.blackbox/sm_cache にあります。

ダウンロードログには、進行状況に関する情報が表示されます。このログは変更があると更新されます。また、現時点における、ダウンロードされたファイルの数と ダウンロードする必要のあるファイルの総数を表示します。

{ "status": "downloading cache", "current":50, "total":100 }

CLI からダウンロードしたビルドファイルはブロックとして保存されます。ゲームビルドとしてコンパイルするには、以下のステージングプロセスを完了する必要があります。

CLI を使用したスマートビルドでのステージングインストール

この手順は、CLI を介してスマートビルドをダウンロードし、ゲームを実行する場合に必要です。ステージングプロセスは、ビルド ID のマニフェストに従って、ダウンロードしたブロックをファイルにインストールします。次の表に、スマートビルドのステージングインストール時に使用できるサブコマンドを示します。

メインコマンドサブコマンドオプションとパラメータ
名前説明
smartbuildstage install--base-url[https://blackbox.accelbyte.io/](https://blackbox.accelbyte.io/)
--namespaceユーザーの名前空間

よくある質問

Q:複数のビルドを同時にダウンロードできますか?

A: いいえ、既にビルドをダウンロードしている場合、次のダウンロードはキューに入ります。最初のダウンロードが完了するかキャンセルされると、次のダウンロードが開始されます。

Q:ダウンロードプロセス中にキャッシュディレクトリを変更できますか?

A: いいえ、ダウンロードプロセスの前後にキャッシュディレクトリを変更することをお勧めします。こうすることで、エラーやキャッシュの欠落によるダウンロードのやり直しを防げます。