本稼働クラッシュ
概要
ADT を使用して、開発の初期段階からローンチ後 (本稼働環境) までのクラッシュを処理します。ADT は、Unreal プロジェクト内で SDK を使用してデータをキャプチャします。ADT Unreal SDK は、UE 4.23 以降と互換性があり、Windows、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X をサポートしています。 ADT を使用するようにクラッシュレポータークライアントを設定するためのガイドについては、ドキュメントページを参照してください。
ADT では名前空間ごとの 1 日あたりの本稼働クラッシュを 1,000 回までに制限しています。 クォータ制限は、00:00 AM UTC (09:00 AM JST) にリフレッシュされます。 名前空間が 1 日の制限に達した場合、クォータを戻すために翌日まで待つ必要があります。
新しいバージョンの作成
ADT を使用するようにクラッシュレポータークライアントを設定した後は、 次の手順に進む前に、ADT CLI を使用してゲームの新しいバージョンを作成 できます。
ビルドをリリース候補として登録
以下のように必要な手順を完了して、ビルドをリリース候補 (RC) として登録します。
ADT CLI を開き、次のコマンドを実行して、RC フラグを追加します。
.\BlackBoxCLI.exe build register --namespace <Namespace> --apikey <APIKey> --game-project <GameProjectPath> --platform-name <Platform> --platform-arch x64 --game-engine <UE4GameEnginePath> --release-candidate --base-url <BaseURL>
[オプション] このコマンドを実行することにより、ビルドを任意の名前で登録できます。
.\BlackBoxCLI.exe build find-or-register --name <name> --platform-name <platform> --platform-arch x64
ビルドは、ADT ウェブポータルに RC として表示されます。
クラッシュレポーター URL の更新
クラッシュ URL コマンドの設定時に RC フラグをチェックし、これに応じて本稼働クラッシュ用にクラッシュ URL を更新します。
.\BlackBoxCLI.exe crash-url set --game-engine <UE4GameEnginePath> --namespace <Namespace> --apikey <APIKey>
本稼働ビルドの準備
ADT CLI を開き、次のコマンドを実行します。
.\BlackBoxCLI.exe build prepare --namespace <Namespace> --apikey <APIKey> --game-project <GameProjectPath>
この段階で、ADT SDK は無効になり、本稼働として設定する準備が整います。
ビルドを本稼働に設定
ビルドを本稼働に設定すると、プロセスを戻せなくなります。上記の手順に従って、別のビルドを本稼働に設定する必要があります。
RC ビルドを本稼働環境に設定する方法は複数あります。
[Version (バージョン)]ページで本稼働ビルドを設定
ADT ウェブポータルにログインし、[Version (バージョン)]ページに移動します。
RC ビルドを含むバージョンをクリックします。
RC フラグが付いたビルドの省略記号をクリックし、次に[Set this build to Live (このビルドを本稼働に設定)]をクリックします。
ビルドが[Live (本稼働)]に設定されると、フラグが[RC]から[Live (本稼働)]に変わります。
[Crash Reporter (クラッシュレポーター)]ページで本稼働ビルドを設定
ADT ウェブポータルにログインし、[Version (バージョン)]ページに移動します。
RC ビルドを含むバージョンをクリックします。
ビルド名をクリックして、そのビルドのページを開きます。
ページ上部の[Set to Live (本稼働に設定)]をクリックします。ビルドのフラグが[Live (本稼働)]に変わります。
[Crashes (クラッシュ)]ページで本稼働クラッシュをモニタリング
ADT ウェブポータルにログインし、[Crashes (クラッシュ)]ページに移動します。
タイプに基づいてクラッシュをフィルタリングできます。
ビルドで本稼働クラッシュをモニタリング
ADT ウェブポータルにログインし、[Version (バージョン)]ページに移動します。
本稼働ビルドを含むバージョンをクリックします。
ビルド名をクリックして、そのビルドのページを開きます。
[Crash Reporter (クラッシュレポーター)]セクションに、ビルドのクラッシュが一覧表示されています。フィルターをクリックし、[Live (本稼働)]を選択して本稼働のクラッシュのみを表示します。